薬と健康の情報をお届けする「くすりを調べる配置薬辞典」は、配置薬のチトセ薬品がお届けします。

くすりを調べる配置薬辞典
毎日の食生活は健康の基本・ラブレ菌の発見と可能性
健康やくすりの情報をおとどけする「健康とくすりの辞典」第2回目の今回は、ラブレ菌の発見と可能性についてお話しします。
毎日の食生活を見直して、健康な身体を作りましょう!

■植物性乳酸「菌ラブレ菌」

ラブレ菌は漬物に含まれています「副作用がなく、安全にインターフェロン産生能を高めてヒトの免疫機能を助長できるものがないか」、(財)京都パストゥール研究所では、このテ一マを追い求めてきました。
そして、新たな免疫賦活剤を開発するにあたって、今回着目したのがラブレ菌です。このラブレ菌は漬物などに由来する純和風の乳酸菌の一種です。

岸田先生は日本の風土に合い、誰の身近にもある発酵食品としての京都の漬物に目をつけ、その中に含まれる数多くの乳酸菌の中からラブレ菌を探し出しました。

■さまざまな病気に打ち勝つ『第五の武器』

インターフェロンは、さまざまな病気に打ち勝つために人類が手にした『第五の武器』といわれています。
  • 最初に手に入れた第一の武器は、ワクチンによる『予防接種』
  • 第二の武器は、ほかの動物が免疫によってつくり出した抗体を利用する『血清製療法』
  • 第三の武器は、サルファ剤など人工的に合成した『化学薬品』
  • 第四の武器が自然界の菌類を利用した『抗生物質』
  • そして、第五の武器が1950年代に発見されたインターフェロンなのです。
以来、インターフェロンはガンをはじめ、多くの感染症の予防や治療に貢献してきました。

インターフェロンは、大きく分けると、白血球でつくられる「α型」、リンパ球でつくられる、「γ型」と、繊維芽細胞でつくられる「β型」の三つのタイプがあります。
そのうち、ガンや糖尿病、肺結核などの患者はα型インターフェロンの産生能が低下していることが認められ、易感染症との相関も明らかとなっています。

また、γ型インターフェロンの産生能も、胆ガン患者、 低ガンマグロブリン症の患者で低下していることが報告されており、インターフェロン産生能が人の免疫機能を反映していることが証明されています。
したがって、α型とγ型のインターフェロンの産生能が低下している時に、それを上昇させれば患者の病態や生活の質の向上を図ることが可能となるわけです。

■免疫機能を上昇させるインターフェロン

これまで免疫機能を上昇させる方法としては、インターフェロンの投与のほかに、0K432といった強力な免疫賦活剤の利用が一般的とされてきました。
しかし、これらを連続して使用すると、体のホメオスタシス(生体垣常性)の撹乱や発熱、倦怠感などの副作用をもたらすことがありました。
そこで、インターフェロンを直接投与するのではなく、人体内でのインターフェロン産生を高め、免疫機能を助長させるインターフェロン誘発剤の研究が進められ、これまでにも二重鎖RNA、ビラン共重合体などの陰イオン性高分子や各種多糖体が提案されてきたのです。

しかし、これらの免疫機能助長剤は、もともと人の体内には存在しない物質であるため、多少なりとも毒性があり、この種の免疫機能助長剤を強いて用いて腫瘍や感染症の治療を行おうとすれば、その毒性によって副作用の起きる心配がありました。
そのため、今日まで安心して使用できる免疫機能助長剤は実用化されていないのです。

■ラブレ菌はインターフェロン産生を著しく高める

長年の実験研究の結果、ラブレ菌は体内に入るとインターフェロン産生を薯しく高める作用をすることが分かったもので、インターフェロンが大変高価な現在、低コストであることも含め、無限の可能性を秘めています。


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