コエンザイムQ10は、ビタミン様物質のユビキノン、補酵素Q1O、コーキューテンとも呼ばれ、体内で酵素の活動を助ける補酵素のひとつです。
普段は体内で合成していますが、その量は個人差があり、加齢などで合成量が減少することがわかっています。 細胞内のミトコンドリアに、とくに多くあります。
エネルギーは内臓や筋肉が正常に仕事をするために不可欠です。言いかえれば、生きるために必要な活力ということです。
コエンザイムQ1Oはこのエネルギーのもとを作り出すのに関わっているのです。その供給物質になっているのがATP (アデノシン3リン酸)という細胞のエネルギー分子。
食事で摂取した脂肪や糖質などのエネルギー源は全部、最後にはATPに変換されます。コエンザイムQ1OはATP製造に欠かせません。
自ら強力な抗酸化作用がありますが、ビタミンEの抗酸化作用を高めることもわかり、老化防止にも役立っています。 国内では心筋を保護するクスリとして心臓病に用いられてきました。
2001年に厚生労働省が行った食薬区分の改正で、食品として認められるようになりました。今後が注目されるサプリメントといえるでしょう。
階段を昇るのが疲れる、早歩きがつらい、スポーツをする人などによさそうです。心臓機能のアップだけでなく、免疫機能の改善や糖尿病、歯周病予防、抗ガン作用なども期待されています。
>>コエンザイムQ10は、こちらのページでもご紹介しています。
健康とくすりの辞典 バックナンバーはこちら>>